Q. Jpエンジンに入社しようと思った理由はなんですか?私は「伝える」ことを仕事にしたいと思っていて、テレビ局や制作会社の他に、新聞社や出版社の採用試験も受けていました。そんな中、私の想いややりたいことを汲み取ってくれたのがJpエンジンでした。報道で「伝える」仕事ができるなら、それがやりたいことに一番近いと思ったので、ほとんど迷うことなく入社することを選びました。Q. 普段の仕事内容を教えてください「news every.」は平日の夕方に放送があるので、朝出社してから、企画決め、リサーチ、取材、資料集め、素材精査、編集・・・と放送まで時間がない中、チームで協力して、スピーディーに仕事を進めています。VTRの原稿を書くディレクターをアシストできるように、何が必要か考えて先回りして動くことを常に心がけています。Q.仕事で印象に残っているエピソードを教えてください配属1か月で工藤静香さんのようなトサカ前髪でカラオケを歌う撮影をしたり、駐日シンガポール全権大使(ものすごく偉い人)を取材したり、辛いものは苦手だと言ったのに激辛料理の食レポをしたり、コロナ禍ではありとあらゆる最新マスクをつけてみたり・・・。この仕事をしていなければ、まずは経験しないことが経験できることが楽しくて、1つ1つ印象深いです。Q. 仕事で考えさせられたエピソードを教えて下さい2022年2月24日、3.11震災向けの企画取材をするため、私は岩手県陸前高田市にいました。その海沿いの町では、町全体に盛り土がされていて、震災以前より目線の高くなった地面に立っていても、陸から海を見ることはできません。多くの人が津波の犠牲となり、巨大な防潮堤ができたからです。防潮堤の向こう側には、太陽の光を反射してキラキラと光る穏やかな海がありました。海を撮影して、次のロケ地に移動しようと車に乗り込んだとき、ネットニュースの速報でロシアのウクライナ侵攻が始まったのを知りました。大きな自然災害で多くの人が亡くなり、それでも復興して生きていこうとする人々がいるなかで、武器を使って何の罪もない民間人が何万人も殺される戦争が起こっている。言葉にできない瞬間でした。誰もが生きたいように生きられるように、世の中が少しでも良くなるように、報道機関に何ができるのか、今もずっと考えています。Q. Jpエンジンで働いて良かったと思えた瞬間はいつですか?入社1年目の秋、天皇陛下の即位パレードがあり、取材を担当することに。まだ1人でカメラを持って取材をする経験がなかった私は、不安いっぱいで現場に行きました。その時にがむしゃらに撮影した、パレードの瞬間を写真に収めようと捨て身でカメラを構えるカップルの映像が放送に使われ、さらにその年の年末特番にも使われたときには、本当に誇らしい気持ちでした。自分が聞いた話、自分が撮影したもの、それがテレビという大きなメディアに載って多くの視聴者に届くことは、ものすごい達成感を得られます。テレビって面白い!そう思える瞬間が何度もあることが、この仕事の魅力です。Q. Jpエンジンで今後チャレンジしたいことを教えてください「伝える」を仕事にしたいと考え始めた頃から、私が一番伝えたいのは「声の小さい人々の言葉」です。学生時代に仮設住宅に暮らす被災者の方と出会い、その人たち一人ひとりには伝えたい思いがあるのに、自身の力では広く伝えることができない状況を目の当たりにしたのがキッカケです。「何かを伝えたい」人たちの声が埋もれないように、その声を拾い上げてより多くの人に届けたい、というのはテレビ業界で働き始めてから今も変わっていません。今後は、女性が生きやすい社会をつくっていくための企画や、報道特番の制作もチャンレジしていきたいと思っています。